よるのおわり

日々を愛でる

広い部屋

窓が大きくてだだっ広い部屋に静かに居るのが好きだった。同室の人はほとんど姿を見せず、現れても影のように揺れているだけ。

土日や連休には、その部屋だけ時間が止まってしまったかのように、自然光と静かな大気が空間を満たす。コーヒーを淹れると、香りが部屋の中をゆったりと漂う。

そんな部屋で過ごした3年間は、なんだか夢のなかの出来事のよう。