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よるのおわり

日々を愛でる

麦もち

ふと通りかかった和菓子屋で、「麦もち」というまんじゅうが目に入った。買ってみる。

 

家に帰って、おやつがわりにぱくつきながら、どうして「麦もち」なのか考える。中身はつぶあん、それを包む皮は酒饅頭の皮をもっと薄くしてハリハリとしたような感じ。よく燻された古民家に足を踏みいれたときのような、いい香りがかすかにする。どこにも、麦や餅の要素はない…。

半分ほど食べたところでふと気づく。形が、麦の粒に似ているのである。平べったくて、丸くて、真ん中がちょっとくぼんでいるような。黒い餡が白い皮に透けて見えて、ちょっと色味がかった白になっている。

 

形が麦だからなのか、餅の要素はどこにあるのか、詳細はわからないけれど、写真を撮る前に食べ切ってしまったことは事実なのであった。