よるのおわり

日々を愛でる

憧れのホットスナック

車が故障して修理に出していたのが直ったと連絡がある (オルタネーターというところが壊れていたらしい)。散歩を兼ねて取りに行くことにする。まずは中継地点のケーキ屋さんへ。前回は失敗したので今回は安泰のモンブラン。おいしい。その後、ぶらぶらと歩きながら修理工場へ。お金を払い、2週間ぶりに車に乗って、まだ昼過ぎなのでもうすこし遠くへ。

コンビニでお昼を買い、森へ。手前の庭のところにシートを広げてお昼にする。ひなたはぽかぽかと暖かくて、まるで春のよう。「カレーまん」を頼んだつもりが、「カレーまん」でいいですか?と店員さんに聞き返され、(??いいですよ??)となって、結局入っていたのはホットスナックの「カレーパン」だった。コンビニのホットスナックみたいなものはふだん食べつけなくて少し憧れがあったし、サクサクのカレーパンは大好物なので、これでもまあ上々である。コンビニの食べ物は塩気が濃いので、味のついていないサラダが活躍する。

お昼を食べた後は森の散策。舗装路だけ歩いて、自然観察館に入って見学。未舗装のトレイルがいくつも走っており、宿場施設もあって、こんなところが近くにあったのかとびっくり。また来よう。

おじさん

Lと一緒にエレベータを待っていると、一緒に待っていた年配の女性から、「おじさん、あそこ空きましたよ!」と言われて一緒に乗ったということが数日前にあった。今まで生きてきて「おじさん」と呼ばれたのはこれが初めてで、今後はもしかしたらそう呼ばれる比率がだんだん増えていくのだろうか…などということを思う。マスクをしていると年齢不詳気味になるし、最近顔が疲れているなと自分でも思うので、そういう外的な要因もあるのかもしれない。年をとるのは仕方のないことだけれど、世の中で一般に揶揄されるような「おじさん」的な鈍感さや下品さに染まりたくはないと思う。

年をとるというのはどういうことなのだろうかと、しばしば考えている。

夜中に雨が降る

夜、廊下に出てみると生暖かい風が吹いている。空気の匂いがぼわぼわとして、そういえば夜半に雨が降るという予報になっていたなと思い出す。

翌朝、すこし早く目覚めて (最近いつも明け方の眠りが浅い)、カーテンをそっと開けて隙間から外をうかがうと、水たまりができて、風に揺られて水面がぽつぽつと動いている。気温は低くならず、結露はしていない。その日は9時くらいにもう雨がやみ、オレンジ色の陽光がすこしのあいだだけ差していた。

おやすみ

ただでさえ仕事時間が短くなっていて、現実が理想に追いついていかないけれど、だからといってずーっとしがみついていても逆効果になったりする。そんなわけで、休むときは休むことにする。早茶をしたあと、山の手のあたりを歩き、洋館を見てまわる。それぞれに個性があって楽しい。こんなところに住みたいかと言われるとちょっとわからないけれど、何泊か泊まるくらいならぜひしてみたい。歩きまわって脚が疲れたのでケーキ屋さんに行き、雰囲気のある部屋でアフタヌーンティー。その後、中華食材を購入し、港のほうに移動してアウトドアショップへ。洗濯物を干しているあいだに左手だけどこかへ飛ばされていった手袋の新しいものを購入したりなどする。初代のものを買ったのは何年前だったか…5年前にはすでにあったような気もする。駅のほうに移動して冷凍食品を購入し、ラッシュになる前に電車で帰宅。ひさびさにふたりでゆっくりして、楽しい一日になったのだった。

関東の冬

太平洋高気圧に覆われた関東の冬というものが大の苦手で、灰色になりながら冬を過ごしている。快晴なのに寒いという状況を心体がうまく認識せず、真冬に晴れが続くとどこか気が滅入り、体が無理をしているような気になってくる。子供の頃からこういう冬のもとで育ってきたのに、なぜなのか。

それにひきかえ週末は良かった。金曜は春のような暖かさに、日中はどこも煙っぽいもやのようなものがかかっていた。夜には湿った風が吹き、大好きな春の夜を思わせるような匂いがあった。土曜は朝から雨が降り始め、日曜の間中降り続いていた。土曜はお仕事のため海沿いの工業地帯を行き帰りし、日曜は家のなかで荒ぶるLの相手をしていた。

関東の都心部の冬は暗さも寒さも足りない、と思う。