よるのおわり

日々を愛でる

関東の冬

太平洋高気圧に覆われた関東の冬というものが大の苦手で、灰色になりながら冬を過ごしている。快晴なのに寒いという状況を心体がうまく認識せず、真冬に晴れが続くとどこか気が滅入り、体が無理をしているような気になってくる。子供の頃からこういう冬のもとで育ってきたのに、なぜなのか。

それにひきかえ週末は良かった。金曜は春のような暖かさに、日中はどこも煙っぽいもやのようなものがかかっていた。夜には湿った風が吹き、大好きな春の夜を思わせるような匂いがあった。土曜は朝から雨が降り始め、日曜の間中降り続いていた。土曜はお仕事のため海沿いの工業地帯を行き帰りし、日曜は家のなかで荒ぶるLの相手をしていた。

関東の都心部の冬は暗さも寒さも足りない、と思う。