よるのおわり

日々を愛でる

名前の組み合わせ

ふとした興味深い機会に連絡先を求められて、つい新姓のほうで名前を書いてしまった。そこを後にしてしばらくして、それでは私のアイデンティティの何にもアクセスできないことに気づいた。論文も文章もウェブサイトも、旧姓と下の名前で検索すれば一番に出てくるけれど、新姓と下の名前の組み合わせでは何の情報にもヒットしない。連絡先を求められた機会についてはひときわおもしろそうなものに感じていたため、なんだか残念な気分になった。ボタンをかけ違えてすべてがダメになってしまったような、そんな後味の悪さだけが残った。