そうして目を向けた先の、ちょっと奥に、まばゆく灯のともったスーパーがあったのだった。なんてことだ、こんなところに、こんな家の近くに、スーパーがあったことに、今の今まで気がつかなかった。いつも目の前を通っていたというのに!そのスーパーの前を通り過ぎながら、なんだかおかしくて笑ってしまった。
翌朝、狐に化かされたとか、そういうわけではないことをたしかめるため、前を通ったときに、そちらのほうを見てみた。スーパーはたしかにそこにあって、自転車に乗りながら、またしてもなんだかおかしくて笑ってしまったのだった。