よるのおわり

日々を愛でる

真夜中のセミ

八丈島の夜、意外と楽しかったかも、とRが言った。セミが入ってきたよね、と。

そういえば、たしかにセミが入ってきた。もう日付が変わって、アルコールもまわって、そろそろ寝ようかというとき。外からツクツクボウシが入ってきて、電灯にとまっていた。しばらくすると大声で鳴きはじめて、まどろんだ感じの飲み会の場が、急に夏の真昼になったような錯覚があった。

こんなに印象的な出来事が、おそらく眠気に由来する忘却の中にしまわれていた。

f:id:tsutatsutatsuta:20191005104851j:plain