よるのおわり

日々を愛でる

夏時間→冬時間

10月の最後の日曜に、冬時間への変更があることを聞いていた。夏時間に比べて時計の表示が1時間早くなり、朝は同じ時刻でももっと明るくなる。月曜日になったら手動で時刻を変えるのだとばかり思っていたけれど、そうでもなかったのだった。

日曜、早く目が覚めてしまって、PCの表示で4時半だか5時半だかくらいから仕事をしていた。7時くらいにスマートフォンに通知があり、冬時間へ変更しました、ということをシステムから言われた。自動でしてくれるのか、便利だな、と思い、しばらく仕事を継続して、居間のアナログ時計で7時半くらいになっていることを確認した。そこでふと気づいた。PCやスマートフォンの時刻表示はさっき通知が来たときに変わったのか、日付が変わったときにもう変わっていてすでに冬時間になっていたのか。寝ぼけていたり集中していたりしたこともあって、自分がどの時点でどの時刻を見てどのくらいの時間が経過したのか定かではない。考え直してみれば、起きたときには5時半だったのがいつのまにか4時半になっていたような気もするし、夏時間の7時台まで仕事をしていて、そこで冬時間に変わって6時台になったような気もする。だいたい、通知を見たときの「7:00」という表示が変更前だったのか後だったのかも判然としない。
なんだか時間のくぼみに迷い込んだような感覚を抱きながら、それでもひとまず居間の時計を1時間巻き戻した。

日中は、時間帯が変わったことがわかっているからなのかどうか、ごく小さな時差ボケのような不思議な感覚を感じていた。お昼は時計の表示にしては早めにお腹が空いた。大きな南の島で調査をするときには日本との時差が1時間あるけれど、飛行機に乗っている合計9時間を経ると、その違いはもはや気にならない。今回は一瞬にして時間帯が変わり、そのおかげで不思議な感覚を味わえたのかもしれない。
夜眠って次の朝起きると、この不思議な感覚はもはやなくなっていた。