よるのおわり

日々を愛でる

窓ガラスに反射した完璧な瞬間

年末にお出かけした日のこと。地下鉄ではない電車の最後部に座って、運転席をなんとなく眺めていると、ここ数日降っていた雪がやんだ晴れ間から陽が差し込み、並んで座る私たちの姿を運転席の仕切りガラスに写し出した。外に比べて電車の中は比較的暖かく、ガラスに写った私たちも満ち足りているように見えた。陽の光の効果のせいか、完璧な瞬間のように思えて、なにやら温かい気持ちになった。