よるのおわり

日々を愛でる

花火と酔っ払い

クリスマスくらいから家の周りで花火をする人が増えてきた。日本だと夏祭りのときに打ち上げられるようなのの少し小さいのが普通に売られているらしく、数100メートル離れたところの花火の音もけっこう響くし、なんなら数キロ離れた場所で打ち上げられているのも見えたりする。そして家の真ん前でやられると非常にうるさい。防音性に優れた二重ガラス越しでもけっこうパンパンと響き、窓を開けると衝撃波を感じるくらいの音がする気分がする。
前回の滞在時の経験から、大晦日はひときわうるさいであろうことが予想できた。予想は違わず、日が暮れた頃からあちこちで大小さまざまな花火が始まり、21時くらいからはひっきりなしにドンパチする音があちこちから聞こえてきた。見た感じ、わざわざ大きな音が出るように作っているものもあるような気がする。ごたいそうなことである…
その夜は結局あまり眠れず、最近は2日に1日は朝まで起きないLも、この日ばかりは夜中にいちど起きていた。しかし、0時を過ぎると音はほとんどしなくなり、なんとなくゆっくり眠れるような気もした。しかし、どこか(おそらくふたつ上、先日外から見て確かめたのだ)で歌いながら踊る音が夜明けまでしており、そのせいで眠りが浅かった。

朝起きて、まだ暗い荒野の向こうを見渡してみると、中心街のほうにはいっさい灯りが見えず、地平線がかつてない暗さになっていた。一年のうちでもっとも街が寝静まる時間なのだろうな。その後、Rと交代でお仕事に行くために駅までの道を歩いていると、酔っ払った若者がふらふらと歩いていたり、くだをまいていたりした。忙しなさからパキッとした静謐さが漂うようになる日本とは違う、年末年始の風物詩という感じがある。

職場のある繁華街の駅でも、道にはほとんど車も人もおらず、後ろから来たバスに乗っていたのは酔っ払いばかりだった。

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