よるのおわり

日々を愛でる

2019-01-01から1年間の記事一覧

樹の上に

よく通る野原にパトカーが停まっていたのが数日前。今度は、サイレンとともに消防車もやってきた。消防士たちが、近隣住民と思しき人たちとともに、ガジュマルの樹の上を見上げている。しばし立ち止まって眺めてみるも、なにがあるのかよくわからない。 もし…

雨のバン

夜になって雨が止んだあとには涼しい風が吹き、湿度は高いけれど外に出ていると気持ちがいい。この風なら蚊もやってこないだろう。Lを抱っこして廊下から外を見ていると、たまに車が通ったり、もっとたまにオオコウモリが飛んだり。 まだ雨が降っていた夕方…

ハンタ道

混雑する中秋の宴に行くよりは涼しい夕方の風の中を散歩してはどうだろうということで、ハンタ道を北に辿った。高級住宅街のような脇道を1-2キロほど北上すると、道は途端にワイルドになり、お墓の横を通り抜ける山道になった。山道は狭く急な下り階段に続き…

突然の石獅子

自転車でいつものコースを走っていたところ、ふと黒いものが視界に入った。注意してみると、やはり、どこか隙を感じさせる荒削りな造形の、石獅子である。帰りにも同じ道を通って、自転車を降りて近くに行ってみたら、たしかにそうだった。民家の塀の上に、…

夕方の風

病院にかかっているRを待ちながら、Lを抱っこして病院のまわりを散歩した。この日は台風が抜けたあとで、太陽の光の雰囲気が秋のようで、そろそろ日が沈もうとしていたこの時間帯には気持ちのいい風が吹いていた。病院の待合室の裏に見えていた散歩道のよう…

海とキウイ

朝、まだまだ熱い太陽の光を浴びながら、今日は家でお仕事をして、区切りがついたら海に泳ぎに行くのもいいな、とふと思った。仕事にはなかなか区切りがつかず、小さなスコールが何度もやってきたりなどして、家を出ることができたのは16時過ぎだった。強烈…

集中仕事

RとLが出張のためおらず、すごく久しぶりに、ひとりで長いあいだ暮らしている。子供が生まれる前はこんなにたくさん使える時間があったんだ…と驚くほど負担が減った一方、毎日がどこかのっぺりとしてしまう (たぶんこれは寂しいということなのだろう)。朝か…

夜の空

夜の散歩。家々の窓からは日曜夜22時過ぎの灯りが漏れていて、ちょっと楽しい。趣味人のおじいさんは三線を練習中。空にはオオコウモリが飛び、道路にはフクギの実が落ちてガスのような匂いを放っている。側溝からはカエルの大合唱。 低いところに浮かんだ半…

夏祭り

近くの公園で夏祭りがあるとの告知を見て、ちょうどその日はほかに用事もなかったので、Lを抱っこしてRと3人でてくてく歩いて公園に行った。 舞台ができていて、出店は自治会の人たちが手作りでやっているアットホームな感じ。小学生くらいまでの子供と、そ…

朝の散歩

朝、眠らないLを抱えて家の周りを散歩した。夜中に雨が降ったようで、多少は涼しい。大通りを挟んだ向こう側へはほとんど行ったことがないので、そちらのほうへ。お腹が空いたのでまずはコンビニに行って、アイスクリームを舐めながらぶらぶら歩く。電線には…

道ジュネー

夜中、Lが眠ったあと、外からエイサーの声が聞こえるような気がする。窓を開けるとたしかに音がしている。もう布団に入っていたRと相談して、ちょっと見に行こうか、ということになる。練習でもしているのだろうか。 家の前の道に出て、音のするほうに歩き出…

ポエ

赤崁楼で、学問の神様のような像があって、その前に、木製で三日月型のコロっとしたお祈り具が置いてあった。ガイドブックや説明板に書いてあったけれど、願い事を唱えながらこれを放り投げて、片方は表でもう片方は裏だったらYes、裏表が揃ってしまったらNo…

台南の食べ物

台湾ということで食に期待をして行ったのだけれど、こと食事に関してはそこまで私には合わなかったかな…というのが正直な印象だった。たしかにどれもおいしいのだけれど、麺はソフト麺みたいに噛みごたえがなく、スパイスが効いていたとしてもかなり優しい味…

台南の宿

高雄空港まで2時間で飛び、そのあと電車に乗って台南の市街地へ移動した。MRTは飲食厳禁で、どこか日本の地下鉄を思わせる都会的な雰囲気なのに、台南鉄道はローカル線の雰囲気で、包子を食べている人がいたり、頭をもたせあって眠っているカップルがいたり…

豊見城ハーリー

近くまで来たので(というほど近くもなかったけれど)ハーリーを観に行った。海浜公園に入る道は車で渋滞していたので、近くの別な場所に停めて歩いていった。真夏の午後の陽射しがかんかんに照りつけて、しかし風が強いのがせめてもの救い。 一般来場者のテ…

バスのイメージ

夜、家にいて、ごはんを食べたあと、いつものようにふわふわと過ごしていたら、夕方バスに乗っていたときの寂寞とした雰囲気が、急に、ものすごい勢いで網膜に押し寄せるようにして思い出された。一瞬だったけれど、そのときの風の匂いや皮膚の触覚まで思い…

赤嶺

打ち合わせのついでに以前より行きたかった中華レストランに行き、目の前の公園に石獅子がいるというので見に行った。モノレールから見えるオレンジ色の給水塔が背後にでーんと構えており。 対になった獅子はどちらもかわいらしく。雨が降りそうなところを急…

風の早朝

熱帯低気圧だか台風だかが近づいてきており、早朝に外に出ると風が強かった。予報では暴風雨になっていたけれど、アスファルトの上に水たまりがあるだけで、雨は降っていない。まだ暗い空を、ばらばらとした大きな雲が覆っている。風にどうとあおられて、し…

宿の海の夢

宿に着くと、リビングは海になっていて、小さなエイや魚が泳いでいた。岸のすぐ脇では水中で発掘をしていて、おもしろそうだったので声をかけたけれど、発掘をしている人は水の中にいたので声が聞こえなかったようだった。 私も水中メガネをかけて海に飛び込…

糠雨

また飛行機に乗って大きな街に行き、翌日、重厚な大学で講演をした。大きな教室に椅子をバンバン入れても見物人が収まりきらず、ありがたいかぎり。その後すぐ海のほうに移動するも、快速の仕組みがよくわからずに目的地を通り過ぎる。駅のあいだの間隔がど…

雨とオオコウモリ

梅雨のある日、近くにオオコウモリがとまっていたので、前を通るたびにしばし観察して写真を撮った。こんな人の近くに出てきて、薄い葉っぱの下で雨にふられたら辛かろうに……と思っていたけれど、結局その日は風が強かっただけで雨はふらなかった。そうした…

土日と月曜

しばらくずっと雨ばかり降っていた。お仕事は集中力のつづかないスランプにはまり、Lは風邪をひき、1週間ばかり、ぐずぐすとすっきりしない日々を過ごした。 前の土日には、雨のなかリサイクルショップへ行ったあと歩いてうどんを食べに行き、大きなモールに…

大公園

GWの頃から行こう行こうと言っていた公園に行った。「大公園」と名づけられているだけあって、広大だった。 梅雨の晴れ間の暑い日。そばを食べて肉まんを食べてパンを買った後、駐車場に車を停めて、ベビーカーを押しながらまずは川のほとりを歩いた。蚊取り…

深夜のカップヌードル

Lが夜中に泣き出して寝ない。風邪気味で鼻がつまっていて、眠りそうになると「ズピー」となってまた起きてしまう。もう4時くらいかなと思っていたら、まだ夜中の2時半。Rと、どうしようか…と顔を見合わせる。というわけで、近所にホタルを見に行くことになる…

無人販売

大きなビーツが農協に売っていたのを買ってきたので、ボルシチを作りたいなと思っていたけれど、ジャガイモだけ昨夜の料理に使ってしまっていた。ふうむ…と考えたとき、家のすぐ近くに、本当に数日前から無人販売所ができていたのを思い出した。休日の早朝、…

ジャンブー

自転車に乗って南のほうに行ったときに、木から落ちた果物が道に散らばっているのが見えた。通り過ぎるときによく確認すると、マレーシアで見かけるジャンブーではないか! ここにも生えてるのか…と思いつつ、登り坂の途中だったので停まるのが億劫で通り過…

夜の水滴

夜に仕事の終わったRを迎えに車を走らせる。21時すぎて外に出るのがだいぶ久しぶりのような気もする。雨が降ったりやんだりしていた1日で、街灯や車のランプが水滴にきらきら反射してきれいなのだった。

夕暮れの青

土曜に職場でひとり朝から仕事をして、夜にやっと終わらせることができた。休日は職場までバスが来ないので、最寄り(といっても徒歩15分かかる)のバス停まで歩く。この辺りの工業地帯は、土日は本当に人がいなくて静かになるのだけれど、誰もいない工場の…

自転車のち風邪

1週間ちょっと置いて再度自転車に乗ったところ、体が順応したのか、非常に調子が良い。すいすいと90 kmほど走って、昼過ぎに帰宅。まずまずのペース。 しかしその夜、喉がにわかに痛くなる。肩がだるいのも自転車に乗ったせいかと思っていたが、違うらしい。…

久々の自転車

1年半ぶりくらいに長い距離を自転車に乗った。久々のためやはり身体にこたえて、後半は、首や肩が凝り、腰は痛く、ちょっと脱水症状が出た。出かけたときには曇っていたため油断して日焼け止めを薄く塗っていたら、途中から晴れて、特に薄かった部分は皮膚が…