よるのおわり

日々を愛でる

2017年

おととし (2015年) はわりと苦難の年で,2014年までの成果を回収したあとには,ただ長いスランプが続いた.形に残るものを何もつくりだせず,将来のための施策の数々がばかみたいに初歩的な部分でつまづいていたことを発見し,私にとっての仕事の意義をわりと本気で思い悩んだ.

2016年はそこから体制を立て直すことに注力した (あるいは結果的にそうなった).思い悩んだ結果得られた結論はシンプルなものだったし*1,いったん「ルール」を理解してしまえば,あとはもう早いのだった*2.すでにやってしまった失敗は取り返しがつかないので,ぐちゃぐちゃ考えているのは精神に良くないだけだし,面倒で大変ではあるけど,同じことをまたイチからすれば,まあ,次は同じ失敗でつまづかないで済む.

すでにルールを理解した領域では存分に力をふるい,これから踏み入っていきたい領域については,おととしの失敗をもとに,着実に (しばしば詰めが甘かったけれど) 足場を固めていった.

今年はもしかしたら,気をつけたほうが良いかもしれない.どれだけ意識しようとしていても,常識とか「当たり前」は知らずのうちに体内に浸透してきて,かしこにこびりついていく.うまくいっているように見えるときほど危ない.
そして,私の「戦い方」についても,すこし別な角度から再検討してみたいところ.


*1 つまり,人からどう評価されようと私は私のできること「量を質に変えること」をするだけ.
*2 そして,ルールを理解したあとに手を動かす術については,博士課程のあいだに会得していた.