よるのおわり

日々を愛でる

何かを失う薬

市販薬の花粉症の薬がどうも体にあわず、服用をやめたところ快調になった。数年来ずっとこの薬を飲んでいたのだけれど、今年はなぜか精神薬っぽい副作用がはっきり現れて、気分がダウナーになって何をするのもほんのりとだるくなった。薬の服用をやめると今度は目がかゆくなり、くしゃみがでるようになって、花粉の存在をはっきり実感する。何かを得ることは何かを失うことなのだなということを思い、得るばかりと思っているものにも実はその反面に何か失っているものがあるのかもしれないなどとも思う。

そんなこんなをしていると、Lが風邪気味になる。病院につれていくついでに、花粉症の薬も処方してもらうことに。ちょっと熱がでていたので別室に通され、大きなソファーがふたつも置いてある広々とした室内で遊びながら待つ。これなら子連れでもストレスなく待っていられる。窓の外にはきれいに整えられた庭が広がり、ちょうど芽吹きつつある小振りなコブシが雨に濡れてつやつやとしているのが見えた。40分くらいで診察の順番となり、それぞれ薬を処方されて帰ってきた。

この薬を飲んだら代わりに私は何を失うのだろう、というのは考えすぎか。