よるのおわり

日々を愛でる

2020-01-01から1年間の記事一覧

偶然とタイミング

祖母の訃報が入った後、奇跡的なものごとが同時に起き、贅沢だが難しい決断を迫られる。信頼できる複数の知り合いに相談のメールをしたため、詳しい情報を提供してもらい、Rと何度も話し合い、数日後に結論を出した。短期的に生活と仕事をまわしていかなけれ…

人間が死ぬということ

日曜に祖母の訃報があった。もう数年前から施設に入っており、言葉を介したコミュニケーションはだいぶ難しくなっていた。死因はわからなかったとのことだけれど、祖母の状況を考えると、いつそうした知らせが入ってもおかしくはなかったと思った。通夜と葬…

水無月とハム

朝から降っていた雨が昼過ぎに止む。散歩に出かける。川を遡っていくと、すてきな和菓子屋があり、ドイツハムのお店があり、さらに上流のほうでは散策路みたいになっていて、ドジョウやザリガニがいた。気づくとすでに1時間くらい歩いており、その先どこまで…

クロダイ

川にさしかかると、浮浪者風のおじいさんが欄干にもたれて覗き込んでおり、魚を指して対岸の家族連れになにか言っている。家族連れは気不味さと無視の中間くらいの態度をとっている。せっかくならと思って、「何の魚なんですか?」と聞くと、「クロダイのこ…

ギー

どこかでギーを買える場所がないか……と考えていたところ、勤務先の駅前にネパール系のアジア食材の小さなお店があることを思い出した。在宅勤務だったので、お昼の時間にその店まで行き、ギーと冷凍ヤギ肉を購入。お店の人が親切で、2種類あったギーの違いを…

なにもできない

前夜つらいことがあり、翌日はなにもやる気がおきない。必要最低限の仕事をしつつ、本を読んだりして過ごす。歯医者の予定が入っていて時間をつぶせたのは幸い。作りおきの料理をばばっと作ったりして1日をやり過ごした。こういうことがたまにある。 その翌…

三浦半島

曇り空の下でおでかけ。 葉山のマルシェはお高い雰囲気。駐車場に入る車がたくさん並んでいるものの、回転率が大きいのか、わりとすぐに入っていく。ほうじ茶ラテは香りがいいものの、やや甘すぎる。コロッケはおいしい。 海沿いに三浦半島を南下して、小網…

海より川

午後から職場に出かけると、半分くらいのところで雨がぽつぽつと落ちてくる。雨の予報は夜からのはずだったので自転車で出たのだが……。 着くともう継続して降りはじめていて、どうしても必要な作業を終わらせたのち、今なら自転車で帰れるかもと一度だけ葛藤…

だだ

雨がぱらつくなか、つきそいでショッピングモールへ。開店時間すぐなのに駅を出ると人の列と車の列がつづいており、もう帰りたくなる。だだをこねつつ (だだをこねるという言い回しは大人にはあまり使わないな……) モール内に入り、しかし、次から次へと押し…

追いカルダモン

仙台でみつけたときに気になっていたものの、荷物が多くて見送った、オーストラリアのクラフトチャイを探し当てた。前からほしかったミルクパンもこの機会に手に入れて、朝によく飲んでいる。節約のために半分は水にして、茶葉も少なめにしているけれど、ほ…

懸念の梅雨明け

懸念のあれやこれや(というよりあれ)が終わったらあっというまに週末になっている。懸念のあれが終わった後は気が抜けてほかの仕事があまり手につかなかった。良くない。来週から立て直せるだろうか。それより私の将来どうなるんだろ。 南の島では梅雨が明…

人々は野球やテント

洗濯物を干したあと、ベビーカーを押してでかける。今日は近くの島に。公園でLはすべり台を6往復くらいして、そのあとすこしおやつを食べて、別邸に入る。内部を見学したのち、展望台へ。朝は涼しかったのに、だんだん暑くなってくる。人々は野球をしたりテ…

カラスの巣

「カラスの巣があるため通行禁止」という手書きの看板の横の木の上に、たしかに鳥の巣らしきものがある。前を通るたびに見上げていたら、このあいだやっと、本当に巣の中にカラスがいるのが見えた。 初夏に変わりつつある春の朝の、太陽がぞんぶんに差し込ん…

スッポンとテント

土曜、近くのお寺に。大きな鯉と亀が泳いでいるのを橋の上から眺める。隣の親子が餌をやっているのを眺めていると、スッポンがやってくる。ほかの亀にアタックしたりして攻撃的。でも餌はあんまり食べられてないように見えた。 周りの森や湿地も堪能して帰宅…

ハッカアイス

こちらに引っ越してきてから、冷凍庫のなかにアイスクリームが保管されていない生活を送っている。あるとき急に食べたくなって、ほかの何かで代替がきかず、しかしあるとすぐに食べてなくなってしまうものの最たる例が、アイスクリームではないかと思う。あ…

ティースプーン行方不明

お気に入りのティースプーンが見当たらない。引っ越し荷物のなかから出して、カトラリーを入れるケースに入れたと思ったのだけれど、ない。あちこちの収納をひっくり返して、総計で家のなかを2回くらいくまなく探し回った。しかし、みつからない。 そんな状…

演劇の夢

文化祭などで演劇をするのに練習などまったくできておらず、当日を迎えてものすごく焦る、という夢をよく見るのだけれど、昨夜は少し違った。 夢のなかで私はすばらしい解決策を思いつく。演劇をする予定だったのにできない! どうするんだ! という掛け合い…

屋上の風

初夏のようにからりと晴れた休日、屋上に干していた洗濯物を取り込むときに下を見下ろすと、午後の陽が川面にきらきらと輝き、風に吹かれて、白くてふわふわなススキの穂が緑の芝生の上で一斉に同じ方向へなびく。屋上で風に吹かれるのは本当に気持ちが良い。

文字によって知る

ひさびさに出勤ができるようになったので、午前中だけ職場へ。自転車に乗るときにはもはやレギンスも長袖も必要なくなっており、季節の移り変わりを感じる。人のいないひさびさの職場ではなにやら気が散ってしまい、慣れた家のほうが集中できるようになって…

車とチャイと家具

船で送られてくる車を受け取りに。お昼のベトナム料理屋はさほどすばらしくもなく、1食分を損した気持ちになる。以前みかけて気になっていたクラフトチャイを購入し、バスに乗って、けっこう長い時間を揺られて、港へ。受け取った車を運転して、初夏のような…

ととのう

ひさびさに外でごはんを食べて、川沿いを歩いて帰る。おいしいクラフトビールをいくつか飲んで酔っており、5月のまだすこし冷たい夜風に吹かれながら、手すりに寄りかかって、川面に映ってゆらめく街灯の明かりを見ていると、ふわふわといい気持ちになってい…

川を流れるもの

近くを走る川を流れていくものが楽しい。海に近いため、クラゲが流れることに最初に気づいた。注意して見るようになって、魚、エイ、発泡スチロールなど。護岸工事がされていて、川幅の等しいまっすぐな川だけど、なんとなく、全反射で見えにくい水面下を盗…

ちょっと花でも

南の島でお世話になった人たちからお花が送られてきた。てっきりRにかと思っていたら、私の名前も入っていてうれしい。 在宅の仕事机(というリビングの食卓)の上に花かごをのせて仕事をしていると、なんだか新鮮な気分になる。飼い馴らされた植物の気配が…

ひさびさの外出

さわやかに晴れた初夏のような日曜、バスに乗ってすこしだけおでかけ。引越しのときに使いづらいベビーカーをリサイクルに出してしまったので、軽くて使いやすいものを買いに行かねばならない。途中の停留所で降りて、量販店で実見。もともと狙いをつけてい…

エスプレッソマシーン

エスプレッソマシーンの真似をしていた。「プシュー」「ンゴゴゴ……」Rからは、なにそれ……と言われた。 そんな夢を見たことを伝え、改めて真似をしてみた。自分でもあまり似ていないなと思った。

ヤンソン短編集

トーベ・ヤンソンの全集を読んでいて、これは前に読んだことがある……という短編にいくつも出会った。調べたら2016年11月に『トーベ・ヤンソン短編集 黒と白』、2017年12月に『トーベ・ヤンソン短編集』を文庫で読んでいた。話の筋はほとんど忘れていて、同じ…

きりのいいところで止める

在宅ワークが増えていることに関して、「きりのいいところで仕事を止めないほうがいい」という小ネタを見た。あとすこしで終わるところでやめておけば、次に始めるときに手をつけやすい、手が動けばそれでスイッチが入る、というものだったように思う。 2年…

引っ越し→移動

ワンルームのひとりの引っ越しはシンプルなもので、単身パックに家電と家具と本と服をつめて、すぐに使うものを別送し、なんなら半日くらいですべての準備は終わった。 今回の引っ越しでは、人数は3人に増えており、家は広い。詰めても詰めても必要なものが…

最後の朝の町内放送

引越しの朝、トイレのなかで朝の町内放送を聴いた。6時に家の前のスピーカーから流れる朝の町内放送は、迷惑というよりはむしろ、1日の始まりのペースメーカーだったり、この家に帰ってきたという懐かしさを想起させるものだった。3年の月日を思い出して感傷…

引越し

引越しのための家の片付けをしている。この約10年で何回引越しをしたか数えたら、12回しており、住んだ家の数は10戸だった。1年に1回引越しをしている計算になり、ちょっとどうかしている。20代の前半まではあれほど買い込んでいた洋服や服飾雑貨もほとんど…