よるのおわり

日々を愛でる

森へ

街での用事をいろいろと済ませ、森へ。気づいたら、日本から続いていた鼻水と咳が治っている。

森の中は心が落ち着くような気がする。イガイガするインターネットは見ないで済み、スコールが降り、夜はカエルが鳴き、シンプルな食べ物があり、夜はよく眠る。自然の脅威と美しさが隣にあって、自分の存在も濁らされないような感覚。ダニに悩まされることを除けば、気持ちとよくシンクロするところ。朝早く目が覚めてしまい、カエルの鳴き声とフクロウの声を聞きながら、まだ真っ暗な森の中をロッジまで歩いて電波を拾いに行くときには、道端に据えつけてある足下灯(というのかな?)の光さえもまぶしく感じるのだった。この森はあまりにも広大で、人の手の及ぶところは本当にごくわずか。伐採が入る前の昔には、本当に未踏の森が広がっていたのだと思うと、ぞくぞくしてくる。

そんな森での生活も終わり、晴れているなか雨がぱらつく道をひたすら走り抜けて、街に降りてきたのだった。

いくつも用事を済ませ、たまった仕事をし、森とは違う食事を楽しみ、夜の街をぶらぶらと歩いていたりしたら、あっというまに帰る日になり、驚きの再会をしばし楽しんだあと、空港のなかへ入っていって飛行機の世界へ。

空港や飛行機には独特の雰囲気があって、夜中に出発する便だとその感覚がさらに強まる。今回はラウンジを使ったり、空き空きの機内で三席使って横になったりし、帰りもバスを使ったりして、ふわふわとした現実感のない気分のまま、また仮の住まいにたどりついたのだった。

翌日からはまた忙しいけれど、なんとか乗り切れるといいな…

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