よるのおわり

日々を愛でる

奈良

用事があって奈良へ。そのついでにすこし観光する。

どうせ観光地だろうと思っていたならまちは、外向きの顔と生活空間とがゆるやかに混合していくような落ち着いた町並みで、歩いていてとても楽しかった。古い家屋はどれもすてきで、今西家書院はとくにすばらしかった。
シカの闊歩する奈良公園春日大社は、森のなかに広がっていく感じが幽玄で、夕方訪れたのもあってか、シンとした雰囲気の居心地が良かった。目的地を定めずにぶらぶらと歩きたい。
秋晴れの法隆寺はどっしりとしており、涼しい風が吹き抜けていくのを見ていると、なにもせずにそこに座ったまま何時間でも過ごせそうだった。宝物館に展示されていたものも、歴史の重みを感じさせるものばかりで、特に仏像が好きなわけでもないけれど、見られてよかったなあ……という気分になった。

惜しむらくは、泊まったホテルがひどかったこと。そのせいで、滞在の思い出はほとんど苦痛に上塗りされてしまった。
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