よるのおわり

日々を愛でる

早朝

すこし早く起きた。Lが生まれる前は毎日こんな時刻に起きていて、そのまますぐに研究室に行っていたりしていた。居室はいつも東向きだったような気がしていて、真っ暗な窓ガラスがだんだんオレンジ色になっていく様子を懐かしく思いだす。
さて、外を見ると、店の灯りは消え、人は出歩いておらず、車はほとんど走っていない。この時間帯は、深夜よりも街が寝静まるのだ。ドアを開けてみると、朝の匂い (露に濡れた草のような) がして、虫の声だけがかすかに聞こえた。