よるのおわり

日々を愛でる

ユラン紀行 4-5日目

さらに先に行く電車が1時間に1本しかなく、朝早く宿を出る。駅に行く途中、昨日通りかかったベーカリー(調べたら朝5時半から開いていた)でパンを入手。電車に乗って、パンと昨日買った食料とで朝ごはんにして、さらに北、半島の最北端を目指す。

フレデリクスハウンで電車はスイッチバックし、森や草原を通りぬけ、10時過ぎに電車はスケーエンに到着。美術館に行き、チケットを購入して荷物だけロッカーに預けて、最北端に向けて出発。夏はバスが出ているようだけれど、冬は止まっている。訪れる人たちはみんな車で来ているらしい。道を歩く人はわずか。

すこし行くと、古い灯台に到着。ふたつを近くで眺め、まだ長い先を急ぐ。気温はそこまで低くないのだけれど、海風が冷たい。病み上がりのため体力を消耗しており、旅行の疲れも溜まっている。やっとの思いでグレーネンまで到達した頃には冷え切っており、カフェも夏だけで開いていない。とりあえず朝ごはんの残りを食べて腹ごしらえし、砂浜に突入。ベビーカーはもう押せないので、寝起きで機嫌の悪いLを抱っこして、足場の悪い海辺を越えていく。丘に登ると向こうが見渡せて、本当の先端の海が交わるところまではあと1キロくらいありそうで、なかなか苦しい選択を迫られる。Lが寒がり、引き返してまた徒歩で美術館まで戻ることを考えると、これは無理だと判断し、せっかくここまで来たのを写真だけ撮って泣く泣く引き返す。でもこの辺りの砂丘や自然公園も見られていないので、また夏に来たいところ。(またここまで来らる機会があるかは不明…)

中心部まで戻り、日本風の寿司はまだ開いていなかったので、やたらとメニューの豊富なベーカリーでお昼を食べ(おいしかった)、古風な美術館を見ていると、日も暮れる頃(15時過ぎ)になる。電車の本数も少なく、頭も痛くなってきたので、早々に駅に移動して、スーパーでファミリーパックのアイスを購入し、電車に乗って食べながら、フレデリクスハウンまで戻った。

今日の宿も民家なので、スーパーで食材の買い物をし、この疲れでは歩きは難しそうと判断してバスに乗った。宿は住宅地のなかにあり、オーナーの住む母屋の横にある別棟がまるまる使えた。昨日ほどの広さはなかったものの、内装は統一感があって控えめで、暖かく、地元のお家に住んでいるかのように居心地が良かった。

この日はテレビの映らないテレビだけあり、クロームキャストを投影していろいろ見ながらくつろいだ。

 

翌日、朝はゆっくり起き、買っておいた朝ごはんを食べる。電車の時間が微妙で、また、年末のため美術館なども開いておらず、居心地の良い家の中でチェックアウトまで過ごす。昨日持ち帰ったアイスの残りも食べた。電車のなかで45分置いておいても溶けきらないのだな。

途中のスーパーでお昼を購入し、駅まで歩いて、電車に乗って合計6時間ほど、外の景色を見たり、おやつを食べたり、みんなで遊んだりしながら、わいわい過ごす。最寄駅に着くと、外では花火がばんばん打ち上げられており、たいそうなことだ…と思いながら、本当に家まで帰ってきたのだった。

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