よるのおわり

日々を愛でる

ユラン紀行 1-2日目

風邪が蔓延し、思ったより長引き、本当に行けるか危ぶまれたものの、キャンセルしてもお金は返ってこないため、まあ行こうかということになった。朝早く起きて、おとといのパンと冷蔵庫の中身の一部を詰め込み、中央駅へ。電車の時間が変わっており、遅れることもよくあるので焦ったけれど、無事に朝7時前に乗車。

今日はここからオーフスまで。オーデンセまでは去年行ったけれど、その先は未知。初めは暗かったのがだんだん明るくなってきて、周りの景色も見えるようになってくるのが楽しい。朝ごはんを食べ、Lと遊び、昼前に到着。

駅やその周辺はコペンハーゲン に比べるとだいぶこじんまりとしており、街の雰囲気も違うような気がする。駅からすぐのホテルに行くと、運良く部屋にもう入れるそうで、入れてもらう。荷物を置き、身軽になって街へ繰り出す。雪が降った前の週に比べると、この旅行中はだいぶ暖かく、雨も降らず、かなり助かった。

まずはARoSミュージアムに行き、朝日に照らされた屋上の回廊を楽しむ。その後、展示を見てまわり、少し見たところでカフェに行ってお昼。おいしいけれど、価格に対してはまあこんなものかという感じ。展示の残りはあとでということにして、先にある植物園へ。予想通りLは眠り、しかし年末のため温室は開いていなかった。仕方がないので美術館に戻り、ソーダを飲んで少し休憩したあとに展示を見ていると、Lが起きる。地下のインスタレーションをみんなで楽しみ、Rはひと足先にホテルに戻り、Lとともに再度、屋上の回廊へ。ちょうど夕闇が街を覆う頃で、歩いていると回廊の電気がつき、それまでとは違った様子を楽しめた。

私も疲れてきたので切り上げ、スーパーで夕飯を買い、部屋に戻ってみんなで食べた。シーツがかさかさして、Lがぐにゃぐにゃと変な寝相をしていたため、夜は眠りが浅かった。

朝、目覚めて、Lと一緒にひと足先に朝ごはんへ。6時半からやっているというものの、あるのはジュースとヨーグルトとハム野菜など少しだけ。しかたないので、ソファーに座ってくつろぎつつ、ほかのものが出てくるのを待つ。7時を過ぎるとパンなども出てきて、ちゃんと朝ごはんを食べられる。その後Rを起こし、朝ごはん後半戦。

今日は、バスに乗ってモースゴー博物館に。高級?住宅街を抜けると平原が広がり、そのなかにどどーんと重厚感のある建物が博物館。展示は圧巻で、けっこう迫力のあるものも多く、Lは怖がって泣き出してしまった。なんとなく、「死」がテーマの展示のように思った。子連れで見るのはなかなか疲れ、カフェでソーダを飲み、バスに乗って早々に切り上げてきた。

街の中心部ではストリートフードマーケットに行ってお昼にする。トルコ料理のラム肉串焼きが肉の脂じゅわじゅわでとてもおいしい。その後Rはまたホテルに帰り、Lと私とで街を散策。

ベビーカーを転がしてもなかなかLが眠らず、予定を変更して、海に面した複合公共施設へ。クッションのきいたプレイグラウンドで遊び、図書館の横でお絵描きをし、たっぷり時間を過ごしてここを出るとLはお昼寝を開始。そのままベビーカーを押してLa Cabraコーヒーに行き、ラテを飲む。コーヒーのこうばしい香りを感じつつも、チョコレートのようにまろやかな甘みのある味で、今までに飲んだことのない最上のコーヒーだった。伝説的なコーヒー店はだてではなかった。

ホテルからだいぶ離れてしまったけれど、ベビーカーをごろごろ押して、スーパーで夕食を買ったりしつつ、ホテルに到着した。Rは近所のアジアンレストランでベトナム料理を買ってきて、おいしい夕べとなった。