よるのおわり

日々を愛でる

フェロー紀行 4-6日目

朝起きて、セルフの朝食を食べ、レンタカーを借りる。北東に向かって走り出す。スーパーに寄って食材を購入しておく。島とは規模や遠近感の違う壮大な景色が広がっており、運転するだけで楽しい。海中トンネルをひとつ抜け、隣の島に行き、北の端の村へ。晴れているけど風が強くて寒く、あまり外に出ていられない。ゆっくり散策したかったけれど、早々に車の中に退散して道を戻る。
その後、車内でお昼を食べ、みな体調が悪く、今日は無理しないようにということで宿に向けて出発。諸島の最高峰の山道が美しいとのことで、そのあたりを走るものの、ナビの設定を間違えて半分しか走れず。それでも景色は驚くほどすばらしく、山の上にはまだ雪も残っていた。宿のある町は風光明媚なところで、部屋から見える谷間を臨む景色はとにかくすばらしかった。体調の悪いRは眠り、Lはテレビを見始め、それぞれ思い思いに過ごす。
数時間経ち、このまま1日が終わるのもなんだしということで、車に乗って山道のもう半分を見に出発。Lは眠り、景色はすばらしく、同じ道を引き返して帰ってきた。夏至が近いので、氷の島のときのように日暮れを気にする必要がないのがうれしい。18時半に戻り、宿のレストランで夜を食べた(物価の高さはデンマーク以上で、控えめにしたにもかかわらず、お値段にため息が出た)。
部屋に戻り、時差のため19時にはキャラクターたちが眠ってしまう教育番組を流したりしつつ、夜は早く寝た。

翌朝、起きて朝ごはん。北欧風の朝ごはんは品数こそ少ないものの個々の品質はすばらしく、めったに見られないサーモンのオイル漬けや生ハムやカリカリのクロワッサンを美味しくいただいた。どの宿でも同じ製品が出てきているけれど、このヨーグルトはなかなかおいしいのだった。この日、もともとは北東の端まで行く予定だったけれど、宿はもっと手前にあるし、近場にも見るべきところがいっぱいあるということで、予定を変更。チェックアウトして車に荷物を詰め込み、街の散歩。こじんまりとした静かな美しいところで、丘に登ると景色がさらによく見えた。しかし登れば登るほど風は強まり、Lが涙をこぼしながら帰りたいと言い始めたので、きりのよいところで引き返す。
車に乗って出かけて、リモートの遠い村、動く岩の村、アートとカルチャーの街などを訪れる。祝日なので人通りは少なく、たまたま開いていたレストランで休憩がてらお昼。その後宿に移動し、この日も早めにチェックインした。宿の周りの街を歩くも祝日のためどこも開いておらず、かろうじて開いていたカフェに入って休む。子供用のおもちゃがあり、Lはそれに熱中し、おとなはフェロー諸島バージョンのLudoで遊び、そんなこんなで1-2時間経っていた。散歩しながら宿に戻り、残りものの食材で夕飯にした。

翌日、最終日。景色はだいたい見たので博物館に行き、午前中が終わる。世界にひとつ?の海中のランダバウトを通る。博物館で改めていろいろ見ると勉強になる。空港に移動をはじめ、景色の良いらしい山道を通ると、霧で何も見えなかった。びくびく走り、二車線だから良かったものの、一車線だったら危なかったかも。空港に着いてレンタカーを返却し、昼過ぎの飛行機で帰ってきた。いつものアマー島の平らな景色が窓の外に見えて、ああ帰ってきたな…と実感したのだった。

 

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