すこし離れたところにある学食でお昼を食べたあと,荘厳な建物が立派な美術館に寄ってみた.中には入らずに,ミュージアムショップをひやかす.
本をぱらぱらとめくったりしていると,けたたましいアラームが鳴り響く.職員さんが,火災報知器が鳴っているようなので外に出てほしい,とお客にうながし,私たちも外に出ていく.展示室のほうからもたくさん人が出てくる.
美術館を離れてすこし歩いたあと,振り返ると,入り口の階段になったところに人びとが座り,わいわいとくつろいでいた.ちょうど午後一番の暖かい陽がさしていて,春のはじまりのような気配があった.