よるのおわり

日々を愛でる

レコード、クマニラ、死の恐怖

土曜、仕事のRとともに家を出て、また中央駅のあたりへ。ハーブを購入し、今回は少し離れたカフェへ。晴れているけれど空気が冷たく、外に出ていると芯から冷えてくる感じ。顔に当たる風も痛い。カフェは時間帯がやや早いので空いており、レコードのかかる居心地のいい店内で体を温める。ほかのお客さんもゆったり新聞を読んだりしており、滞在時間が長い感じ。うーん、その気持ちよくわかる。
お店を出て一駅先まで歩くと、ここにもいろいろすてきなカフェなんかが並んでいる。今度来よう。駅の前には前から行きたかったパン屋さんがあり、入店。デンマークにしては珍しく行列になっている。(翌朝そのパンを食べて、行列も納得だなという味を楽しんだ)
午後は家の近くのリサイクルショップに行って季節外れのクリスマスの飾りを購入し、夕飯のあとは隣駅の廃棄の受け取りに夜の散歩。Rが遅いので、Lと一緒に動画を見て私はビールを飲み、ちょっと夜更かしした。

 

日曜はクマニラを再び採りに行く。晴れていたものの風が冷たく、ひとつ前のバス停で降りてしまったものの、以前みつけたていた良さそうなカフェが開く時刻となり、そのまま入店。内部はかわいらしくすてきな商品が揃っており、食べ物もおいしそう。丸っこいサラミを購入し、ホットチョコレートを持ち帰り。ホイップクリームがたっぷりかかって温かく、飲むとなにやら元気になった。
そのまま歩いて森のなかに入る。道を外れて落ち葉の上を歩き、鳥の声に耳をすませたりする。目的の群生地ではあいかわらずクマニラが茂っており、チョキチョキと収穫。散歩する人が以前よりずっと増えた。パンを食べて休憩し、また森のなかを突っ切ってバス停まで。春の陽に背中を当てて、体を温めた。
帰りのバスでLは眠り、収穫したRの指が腫れ、イラクサらしいとわかる。その夜、Lは両親の死の恐怖 (ひとりだけ遺されてしまったらどうしよう) を語って泣き始め、こんなこともわかるようになっているのかと感心してしまった。私は死の恐怖ってなかったのだけれど (痛いのとか苦しいのとかは嫌だけど)、Rは昔からあってみんなあるものと思っていたということを言っており、その違いはどこから来るのだろうとしばし考えた。

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