よるのおわり

日々を愛でる

Stevnsの崖

土曜、Rがお仕事のため、Lとお留守番。朝はみんなで一緒に出て、大学の最寄駅近くのカフェでコーヒーを飲む。La Cabraの豆を使っており、オーフスで飲んだときと同様の甘くてコーヒーの概念を揺さぶられる味に近い味がする。後で調べるとクロワッサンがおいしいらしい。パンオショコラはちょっと油っぽかったけど、クロワッサン オ ザマンドはおいしそうだった。また来なければ。
横には図書館がつながっており、Rと別れてLと本を読みに行く。子供スペースは入らないとのことだったのでさらに上の階に行き、デンマークの名所などを写真多めに紹介した本にしばし見入る。1冊はとても良かったので借りていこうと思ったけれど、電子カードのピンコードがわからず(設定した記憶がない)借りられなかった。
その後、歩いて中心部に移動し、お店の多く並ぶ通りを冷やかしたりして、もうあっという間に昼前になっていたので家に帰ってお昼にした。
昼食後やたらと眠くなってきて、布団に横になっていたらいつのまにかLと一緒に2時間くらい寝ていた。にわか雨の予報だったけれど、だいぶ晴れていた。

 

土日は雨の予報だったけれど、土曜は結局降らず、日曜もだんだん予報が改善していった。ところどころ雨の時間帯は予報に残っているけれど、この機会を逃すと次はいつ実現できるかわからなかったため、寝る前にレンタカーを予約し、翌日は南のほうに行くことにした。
翌日、朝起きて支度をして、お弁当を作り、電車に乗って中央駅まで移動。そこから営業所まで歩き、レンタカーを借りて9時前に出発した。日曜の朝なので都心部のややこしい道は車の少ない中を抜けられ、大きな幹線道路に出てひた走る。スピードが速いので怖い。Lは眠る。幹線道路を降りた後は、じきにのどかな農村風景に入り、交通量も少ないなかをゆったり走る。菜の花や小麦の草原がばーっと向こうまで広がり、一定の間隔で木が植えられた小径がどこまでも真っ直ぐ見通せる。すてき。

そんなところを走り、最初の目的地の石切場へ。たくさんの子供たちがイベントのために来ており、かちあう前に急いで浜辺を目指す。白い崖が削り取られた跡を眺め、たくさんの重いフリントの石がカラカラと音を立てる浜辺に降り、釣りをしている人たちを横目にしつつ、散策して、車に帰ってきた。上から垂らされているロープを伝って崖を登ったときには、Lは泣き叫んでいた(けれど結局登りきって笑っていた)。

時間もちょうど良かったので次は灯台に移動し、まずは登る。登れる灯台はひときわ大好き。螺旋階段を上がって、上に出ると、光源の部分がキラキラで美しかった。周りを眺めた後、降りて、そばのテーブルでお昼にする。予報に反してからりと晴れていて、暑いくらい。全長22キロの遊歩道がこの場所も通っており、これを歩いてまわりたいなと思う。

お昼の後周囲を散策し、車に乗ってさらに南へ。次は崩落した古い教会。駐車場の隣の芝生には子供の遊び場があり、ブランコやシーソーで遊ぶ。シーソーは大人がやっても意外と楽しい。しかし、日向なのでだんだん暑くなってくる。その後、教会を見て、海岸に降りる。波と戯れる犬をLがひとしきり眺めた後、崩落した岩の部分を伝って崖の方へ移動。けっこうスリリング。崖は下水みたいな匂いがしたけれど、間近でみると結構迫力があり、層になっているのもはっきりわかる。化石はみつけられなかった。岩場を戻って、急な階段を上がり、上に出てアイスを食べて休憩。陽に照らされた頭が冷えて気持ちがいい。

さらに車に乗って移動し、石切場に建てられた博物館へ。新しいらしく、内部はおしゃれ。K-Pg絶滅を生き残った「Luckyちゃん」という哺乳類の祖先のキャラクターを売り出していた。まさかプルガトリウス!?と思いきや、聞いてみると、特定の分類群を表しているわけではないらしい。LとRが展示を見ているあいだに外を歩いて白亜紀の崖のすてきな様子を見て周り、合流した後はカフェでおいしいクッキーを食べ、海岸を見て石切場の加工場跡を見て回った。

もう夕方になっていたし、車に乗りこんで帰宅。Lは案の定眠り、到着直前に起きる。都心部は道が入り組んでおり、車に乗って1時間くらいであんなに自然がたくさんあって広々したところに着くのかと改めて驚く。日曜のためレンタカーオフィスは14時で閉まっており、店の前の路端の駐車スペースに停めてと言われていたものの空きがない。ひとつ空いていた、ほかとやや趣の異なるスペースに停め、夕立の来そうな雲の下を急いで帰った。追加料金の請求などは来なくて、あそこに停めて良かったのだなと後日理解した。

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