よるのおわり

日々を愛でる

書類と京都

しばらくずっと雨ばかりで、隙をついて洗濯をして、それであんまり乾かず敗北感を抱くような毎日だった。今日はそれがぴかっと晴れて、まばゆいばかり。窓から外に向かった席に座ってラップトップを見ていると、まぶしさで頭がくらくらしてくるくらい明るかった。

けっこう大事な書類を、本気でとりにいく気持ちで書いている。ここしばらく仕事が手についていなかったので、ひさびさにしっかり働いている気分になる。そしてこの、すこしずつ確かなものを組み上げていく感覚。6年前に烏丸丸太町のマクドナルドで過ごしていたのと同じような時間。あのときと同じく、どうかうまくいきますよう。

 

ついでに、6年前の初春の京都に1ヶ月生きていたときの記録を見返してみたけれど、そのあたりのことは一切書いていなかった。ちょうど精神の安定を取り戻した時期、ここにはほんんど何も書かない日々がつづいたのだった。春なのにやたらと寒かったこととか(だんだん暖かくなるだろうと思って防寒具も買わなかったけれど結局最後犬山に移動した後まで寒いままだった)、宿難民になって騒がしいゲストハウスに泊まっていたこととか、そこで出会った不思議な人たちとか、途中で宿を移ったら驚くほど静かで、名古屋のゲストハウスで知りあった人が宿番をしていたこととか、物足りなくなって結局騒がしいところに戻ったこととか、夜の京都の東西を歩き抜けて6年ぶり?に弟と会ったこととか、御所の夜の散歩とか。もちろん烏丸丸太町のマクドナルドのことも。たぶん、家というものがなくてよりどころとなる場所がなかったから、そのあと2年間暮らした京都より、この1ヶ月の京都のほうが鮮烈な印象を伴っている。いまだに鮮やかに覚えているけれど、いつか忘れてしまうときのために、いつか書き残しておきたいなと思う。

(写真すらほとんど撮っていなかった)

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