よるのおわり

日々を愛でる

静かな浜辺

Lの体調が悪いので、近場に出かけるとこにする。森へ。最寄りからバスに乗って南のほうに行き、住宅街で降りる。そこから西に歩いていくと森の入口。そしてこの場所には見覚えがある。4年前、Rと散歩してか、借りた自転車でか、なににしてもこの場所に来たことがある。しかし4年前は冬で寒かったこともあって、その先には進めなくて、何があるのだろうと思いつつそれきりになっていたのだった。
ベビーカーで眠ってしまったLを連れて、Rといろいろな話をしながら気持ちのいい森の中を歩いていく。1時間ほどで海に出る。ここには4年前にランニングして来たことがある。何もない荒野のなかを進むと唐突に堤防が現れて、登ると広い静かな海が広がっていて、Rにずっと見せたいと思っていたのだった。思わず願いが叶ってうれしい。Lも起きてきて、適当な机があったので座り、お昼にする。お昼を食べていると犬を連れた中年男女の4人組も来て、そちらも地面にブランケットを敷いてお昼にしている。こういう感じに外でピクニックをする文化は本当に素敵だなと思う反面、湿度や気温や虫の問題から、東京でこういうことができるのは年に数週間しかないかもしれないなとも思う。
お昼のあとは海のほうをさらに南下。砂浜が広がり、馬が歩いていて、静かな海にはたまに人が入っている。空気は冷たいけれど太陽は照りつけており、そんな日にこんな隠されたすてきな砂浜で遊ぶのは素晴らしいことだろうなと思う。
ずっと行くと道に出て売店があり、もうちょっと進んで砦でトイレに行ったあと、引き返して、アイスクリームを食べた。生クリームをかけてジャムをしぼってくれる大盤振る舞い。
その後また海に出て足を浸し、風で鳥肌の立っているLを抱えてバスに乗って帰ってきた。砦やもうひとつの森は歩けていないけれど、これだけ気軽に来られるところで、静かですばらしいところなので、ぜひまた来ようと思う。

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