よるのおわり

日々を愛でる

睡眠不足、合理性、裁量

帰国後、いつものように時差と、今回は差し迫った実験作業のため深夜まで眠れず、リズムの崩壊したような生活が続いている。とはいえ、週末をまたぎ、すこしまともになってきたような気もする。
歯医者や健康診断のため山を降りると、朝早くからこんなにたくさんの人がいたのかとびっくりする。デンマークの生活はシンプル(単調)で合理的でゆったりしていて、日本はいろいろ対称的だなと思う。合理性に関しては発達している方向性が違い、日本のほうはまわりまわって非合理になっている感じ。
深夜などに2年間の時間をふと思うと、感傷で眠れなくなってしまいそうになる。そうした思いを一緒に共有して考えてみる相手として、私にとってRの存在がいかに大きいかということをしみじみと感じる。その反面、デンマークにはまだあの家があり、Rが引き続き暮らしているという事実は、感傷を過度に拡大させない効果を持っているらしい。
仕事に関しては、こちらでするほうが楽しいこともわかった。その点については帰国前からわくわくしていて、期待は裏切られなかった。これはたぶん、研究費や事務の制度に慣れていて、職位としても裁量権が大きいことと関係しているのだろうな。そうした点では、海外でもそうした経験と立場を確保してしまえばいちばん良いのだろうけれど、そのためには人生のやり直しが必要になるような気もしている。

机に向き合って一日中落ち着いて仕事のできる時間がほしいけれど、それが実現するのは12月になってしまいそう。